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視察や研究

ニトリの羽毛布団を解体してみた

※全て私の感じたことですので、参考程度にお考えください。

 

まず、ハサミでガァーっといって羽毛を取り出しました。

 

少し毛羽先の成長が薄い気がしましが、値段を考慮するとまぁまぁ(良くもなく粗悪でもない感想)な羽毛でした。

ポリエステル100%の生地を切り進むと、短めの2cm程度のマチが出現。また二層式のため、中にもポリエステル生地(合計3枚の生地を使用)がありました。

 

羽毛は値段の割に良いが、当店で通常販売しているものよりも狭雑物(鳥の皮膚片やゴミ)が多めでした。

あと羽毛が1100g表示に対して取り出しが1040g。生地から出すと60gでもかなりの嵩になるため、静電気で生地に付いている羽毛があるのを加味しても、表示の1100gには少し足りないかな?と予想しました。

またカルフワと名前が付いていて総重量は1.8kg。一般的に考えると軽いですが、生地がポリエステル100%というのが軽い理由です。しかし綿100%でも出せない軽さではないため、特別軽いわけではありませんでした(当社比)。このポリエステル生地は綿よりも通気性が悪く、人間が温めた空気や出した湿気を羽毛が取り込み保温しにくい生地になります。だから寝具内の湿度は上昇して不快になりやすいのです。ポリエステルは価格を落とすための手段として、安価な物に多用されています。

(総評)

お値段以上と言うよりも、寝るための羽毛布団としては、うちではオススメしない部類の布団でした。羽毛は夾雑物(鳥の皮膚片やゴミ)が多いのもあり、洗浄などの手間を省いている印象。生地はポリエステルを使うなら羽毛の力を発揮しにくいため、出した羽毛は綿100%の生地に入れて作り直しました。これである程度は気持ちよくなるはずです。

 

【ニトリ羽毛布団の商品詳細】

品名:カルフワウモウカケフトン

羽毛:シベリア産グレーグース92

充填量:1.1kg

生地:側・中生地ともにポリエステル100%

構造:完全二層式

製造:中国にて充填・縫製

 

#ニトリ #羽毛ふとん #ポリエステル

#カルフワウモウカケフトン #お値段以上ではあるが #そもそも良くない

2020年12月2日