以下はCBCテレビの内容がYahooニュースに掲載された記事です。
--------------------
子どもはなぜ布団を蹴とばすの?神経質にならなくてもよい子どもの布団かけ直し
配信
お子さんはちゃんと布団をかけて寝ていますか?気が付くと布団を蹴とばしていることがあり、風邪をひかないか心配する親御さんも多いのではないでしょうか。そこで子どもはなぜ布団を蹴とばすのか、子どもの布団のかけ直しについて小児科の先生に聞きました。
子どもは布団を蹴って体温調節している!
お子さんが布団を蹴とばしてしまい、何回かけ直してもまた蹴とばしての繰り返しでキリがありません。どうして子どもは寝相が悪く、布団を蹴とばしてしまうのでしょうか? (小児科医) 「子どもは寝るとすぐ体温が上がる。暑くなれば布団を蹴ったり汗をかいたりして、自分で体温を調節して寝心地のいい状態を作っている」 大人が寒さを感じる気温でも子どもにとっては暑いこともあるので、掛け布団を蹴ってしまうそう。寝相が悪く見えますが、子どもはうまく体温調節をしているのだとか。しかし寒くなってきたこの時季に布団をかけ直さないと、風邪をひかないか心配になります。 (小児科医) 「体が冷えたからといってすぐ風邪をひくわけではない。寒かったら子どもはモゾモゾして布団の中へ入っていく」 子どもは自分で体温調節しているため、親が神経質になって夜中に何度も布団をかけ直す必要はないそうです。
布団をかけ直す前に汗をかいていないかチェック!
それでも心配で布団をかけ直したいという場合は、注意する点があると言います。 (小児科医) 「汗をかいていないか、肌着が濡れていないかというチェックはしてあげた方がいいと思います」 子どもが汗をかいていたら放熱中なので、布団はかけ直さなくていいそう。もしも肌着が濡れているほど汗をかいていたら、体を冷やさないよう着替えるのが良いと言います。また子どもが眠るときの肌着は、発熱性の高い肌着よりも綿の肌着が好ましいとのこと。綿素材は汗をよく吸収し通気性が高いので、熱を逃がしやすく眠るときの肌着にオススメだそうです。 子どもが布団を蹴とばすのは、体温調節をしている可能性があります。親が神経質になって夜中に何度もかけ直す必要はないので、お子さんを観察しながら対応してみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」12月1日放送より
--------------------
ここからは、
記事の小児科医の先生に”ちょっとだけ”反論して、寝具の専門家目線で話をします。私見です。
眠っている間、特に冬場は寝具に包まれるため、カラダは寝具に委ねることになります。カラダにストレスのない自然な状態が睡眠の質を上げるため、寝具は大事なものなのです。
まず、この記事は、”子どもは体温調節するために布団を蹴る。寒くなれば勝手に布団を着る。だから布団を蹴っても掛ける必要はない。”という話ですが、私はどうも腑に落ちません。そもそも寒くなることや冷めて暖めてを繰り返すことはカラダにとってストレスですし、布団を引っ張る無駄な動きや自分で布団をちゃんと被り直せるかもわからないわけで、布団を蹴ることは睡眠にはマイナスだと思います。
私は布団を蹴る理由は湿度にあると考えます。人間は汗をかいて体温調整をする動物です。そのため汗によって布団内の湿度は上昇します。そうすると蒸れ感がでて気持ち悪くなり、無駄に動いたり布団を蹴るわけです。そもそも布団の中は体温以上の温度(正確には体温までいかない)にはなりません。だから暑く感じているなら、蒸れているということです。
布団内の湿度が安定すると、体温調整がしやすくなり布団を蹴る必要がなくなります。何が言いたいかというと、布団が湿度調整できれば良いわけです。そのため体温調整というよりも、先に湿度対策ができる寝具を使うことが必要になります。
・毛足の長いアクリル毛布を使ってませんか?
・布団の生地はポリエステルではないですか?
・フリースのようなパジャマ着てませんか?
すべて化学繊維であり汗を吸いません。だから布団内やパジャマと肌の間の湿度が上がり、蒸れて気持ち悪くなります。そして布団を蹴ります。よく汗をかく子どもは、特に素材の違いが大きく出ます。見た目の可愛さ(キャクター物はまず化学繊維)や安いなどの親の都合で化学繊維を使わせる親が多く、実は知らずにすごく可愛そうなことをしています。そこに気がついて欲しい。
ただ化学繊維は悪いものではなく、素材には適材適所があります。その例を上げると、スポーツウェアを見ると吸湿速乾とよく書かれていますが、素材はまずポリエステルです。汗を吸わず、動くことで湿気が抜けやすいポリエステルの性質をうまく利用しています。眠っているとあまり動きませんので、化学繊維は逆効果になるということです。
また着込み過ぎも注意です。いくら自然素材でも、着込み過ぎると放湿できずにパジャマと肌の間の湿度が上がってしまいます。パジャマは綿100%の薄いものにして、寝具が保温してくれる流れがベストです。
今すぐご使用の布団ラベルを見てください!
布団で眠りはかわります。