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羽毛ふとん診断|ソフラン社のリフォーム品
初めてのお客様が羽毛ふとんの診断に来られました。
持って来られたのは、ソフラン社で一度リフォームされた羽毛ふとんでした。
【羽毛ふとん情報】
会社:ソフラン社リフォーム品
羽毛:ダウン率不明、量不明
生地:綿100%、4×5マス、立体キルト
羽毛ふとんは中身を見ることができないため、生地が綿100%というのが選び方の最低条件です。もちろん綿100%でも品質に差はあります。今回は綿100%でした。
そして全体を見てみると、下の写真のように所々薄くなっているのがわかります。羽毛が傷み嵩が減ったことが明らかな状態でした。羽毛を取り出して診断はしますが、この時点でリフォームできるほどの羽毛が残っているか…という状況でした。
そもそも羽毛とは水鳥の毛です。水鳥が成長することで羽毛が成長して大きくなり密度も増します。そうなることで、保温性だけでなく抜けにくくて強い毛になり、長持ちにもつながります。産地よりも、羽毛が成長しているかが大事なのです。
そして使っていくと、汗を吸ってピリング(固まり)ができたり、ファイバー(ちぎれ)が出たり、毛が寝たりと傷んでいきます。使い方や汗のかき具合によっても傷みは違いますが、こまめにカバーを洗濯したり羽毛ふとんを干すなど、メンテナンスは傷みを和らげることができます。他にも毛布の素材や使い方など、長く保たせるには様々なテクニックがあります。比較的、男性の方が固まりはできやすい傾向にあります。
そして上の写真が今回の羽毛ふとんから取り出した羽毛です。固まりがあるのがわかりますが、触って見てもしっかりと固まっており、洗浄しても嵩の回復はそれほど見込めない状態でした。そのため今回の羽毛はリフォームをお勧めしませんでした。
傷んだものでも物理的にリフォームしようと思えば可能ですが、良いものにならなかったり、追加する新品の羽毛が増えて金額が高くなってしまったりと、お客様に良くないと判断した場合はお勧めしないようにしています。金額と長い目をみて、新品の方が良いと判断しました。リフォームをしない判断も大事だと考えています。
まだ使えるのか気になる羽毛ふとんがあれば、お気軽に無料の診断をご予約ください。
2022年12月12日