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よく寝るコツ

【毛布の正しい使い方問題!】

今日は毛布のお話。
寝具について色々な質問を受けますが、これもよくある質問1つ「毛布は掛ふとんの上に乗せるのか、下に入れるのか問題」です。私の見解ではありますが、ずばり回答は「素材によってかわる」です。

そもそも毛布といっても、綿などの植物繊維、ウールやカシミヤなどの動物繊維、アクリルやポリエステルなどの化学繊維など、様々な素材があります。素材の持つ機能が違うため、素材を語らずして決めることはできません。

まず睡眠の質を向上させる上で大切なのが、人間が常に出し続ける汗、すなわち湿気対策です。湿気を出し続けると、寝具内の湿度は上昇して夏の蒸し暑かった状態のような蒸れ感が出てきます。すると汗の蒸発が少なくなり皮膚表面に残るようになります。これはお風呂から出てカラダを拭く前と拭いた後では感じる寒さが違うのと似ていて、湿気や水分はカラダを冷ます作用があります。

そこで素材の違いを考えてみると、植物繊維は水分を蓄えるため吸湿性に優れており、動物繊維は水分を蓄えますが、発散しないとカラダを冷やしてしまうため発散性にも優れています。逆に化学繊維は吸湿性も発散性もほとんどありません。そう考えると、自ずと毛布の使い方が見えてきます。湿気を吸う植物や動物繊維は、掛ふとんの下(カラダに近い部分)に入れても良くて、湿気を吸わない化学繊維は、カラダから遠ざけた方が良いので、使うのであれば掛ふとんの上が好ましいということになります。

しかし寝具の観点から考えると、毛布を布団の上に掛けるということは、布団がカラダに近くて汗や汚れをたくさん吸うことにつながります。布団はよく洗えないため、植物や動物などの自然素材の毛布を布団の中にいれて、毛布を定期的に洗うことをオススメしています。そうすることで、布団の首元のシミや生地の傷みを軽減し、布団自体の長持ちにもつながります。

そうなると、毛布は自然素材が良いことがわかります。

そもそもアクリル毛布などの化学繊維は、カラダに近い場所に使うことで汗を吸わずに蒸れ、眠っている最中にカラダにストレスを与え、睡眠の質を悪くする可能性があります。「本当に?暖かいけど!」と思う方もおられると思いますが、このような状況は寝入ってから出てくるため、気づかない人も多くいます。わかりやすいのが赤ちゃんです。汗の蒸発が少ないことで特に背中は蒸れ、夜中もよく泣いてくれます。また肌荒れや汗疹ができやすく、さらに化学繊維は自然素材よりも静電気が多いため、多くのホコリを寄せつけます。

(総評)
掛布団だけだと、カラダの周辺や特に首元がスカスカして寒く感じることもあります。そこで自然素材の毛布を中に入れると、掛ふとんとカラダの間にできた空間を埋めてくれ、暖かく感じやすくなります。もしアクリル毛布などの化学繊維を使いたい場合は、毛布を布団の上に掛け、毛布の重さで掛ふとんをカラダに密着させて暖かさを出すこともできます。

寝具は眠っている状態こそ力を発揮するものを選ぶことが大切です。できれば毛布は自然素材を使い、布団の中に入れてお使いください。体温を保温してくれ、自然なホッコリした暖かさが実現しやすくなると思います。

使っている素材や使い方など、なんなりとご相談ください。

2020年12月22日